アナタに贈る

【ペットに関する話】最後まで責任をもって飼ってください。悲しい別れにならないように…

今、ペットを飼っていますか?
それとも、これからお迎えするところでしょうか?
中には、私のように今はペットとは暮らしていない人もいると思います。
そんなみなさんに声を大にして言いたい。

ペットと暮らすなら最後まで責任もってお世話してあげてほしい

今回はペットにまつわる短い話をいくつか書きます。

知人Mさんの話

冒頭からちょっと気分が重くなるかもしれない話です。

私が前に勤めていたところの同僚だったМさんの話。
彼女は、猫を飼っていました。

結婚して、子供を産んで、その子供さんが猫アレルギーだと判明した時、

彼女は、長年一緒に暮らしていた飼い猫を自宅から少し離れた大きな公園に置いてきたそうです。

猫は完全室内飼いで、外に出たこともなかった子。

その猫を彼女は置き去りにしたのです。

彼女の事情も分かります。
初めての子供。
しかも猫アレルギー持ち。
猫は一緒に暮らせない。

でも、それなら、

どうして引き取ってくれる人を探さなかったんでしょうか。

探したかもしれません。

そこまでМさんが話さなかっただけかもしれません。

でも私が許せなかったのは、その後の言葉でした。

「私がすごくかわいがってあげてたから、きっとあの子は恨んでない」

そんなこと、その本人(猫)にしか分からない。

それを飼い主だった彼女がさらっと言うのが許せなかった。

その話を聞いた時、子供さんはすでに大学生。
なので20年ほど昔の話です。
その頃に置き去りにされた猫はもうすでに虹の橋の向こう(天国)にいると思いますが、
その子の置き去りにされた時の気持ちを考えると、胸が苦しくなります。

完全室内飼いの子では、食べ物の調達方法すら知らない。

雨風しのげる部屋、ふかふかのクッション、ぬくぬくの毛布。
そんな環境から、放り出されたのです。

私はその日から、Мさんとの会話は必要最低限になりました。

多分、見る目が変わっていたと思います。

彼女から猫の話を聞いてから半年くらいでМさんは職場を辞めました。

その後の付き合いはまったくありません。

でも、辞める直前くらいにこんなこと(他の同僚に)言ってるのを通りすがりに聞きました。

「子供たちがみんな家を出て独立して連絡もほとんどしてくれない。夫が構ってくれないから寂しい」

それを聞いた私が、どう思ったか…それはたぶん、これを読んでくれているアナタと同じことです。

でも、口に出してはダメよ。汚い言葉だから。

私の昔話

私の実家がまだ戸建てだったころ、ペットを飼っていました。
犬、猫、ハムスター、鳥、金魚…

父親が動物好きだったので、子供の頃から動物がいるのが普通な生活を送っていました。

そんな中で、置き去りにしたようなことはありません。

どんなに狭い家に引っ越しした時も、ちゃんと動物が飼えるスペースを確保していました。

それでも、たまに思います。

うちの子たち(もうみんな虹の橋の向こうに行きました)はホントにうちでよかったのかな。

Мさんみたいなことはしていませんが、それでも不自由な思いをしたこともあったと思います。

最後の最後に抱っこしてた時に、ホントに安らかに幸せな気持ちで旅立てたのかな?と思うことがあります。

私が救われた言葉の話

うちの猫や犬たちが虹の橋の向こうに旅立ってからもうだいぶ経ちますが、

最後まで看取ってあげられたけど、あの子たちは幸せだったのだろうか?と考えてしまうことが今でもあります。

そんなある日、子供の作った作文だったか詩を発表するラジオ番組の中で紹介されたものにこんな一文がありました。

『わたしが〇〇と過ごせて幸せだったから、〇〇もきっと幸せだったと思う』
(冒頭のMさんの発言に似てるけど、この子の場合はペットをしっかり看取っています)

その文章を聴いて、私は運転中だったにもかかわらず涙が止まらなくなりました。

誰の文とかそんなものは聞き逃してしまったのだけれど、
その文章で私は救われた気持ちになったのは事実です。

ペットを最後まで責任もって飼っても、その子が幸せだったかどうかは本当には分からない。

でも、その子と過ごしたことが自分にとって幸せな時間だったのなら、きっとその子も幸せだったと思いたい。

だから最後までちゃんと責任もってお世話してあげてね。
Mさんみたいにどこかに置き去りになんてしないでください。

そしてお互いにとって幸せな時間を過ごしてくれることを祈っています。

ではまた☆

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